アラフォープログラマーの野望 第二章 開業・保険・年金・共済

こんにちは!
大学の簿記会計の授業を寝過ごしたことを今更後悔しているイシヤマです。
学生の頃って「何の役に立つん?」とか言って授業真面目に受けないこと多いですよね~。

さて、そんな過去の後悔を引きずりつつ第二回いってみたいと思います。
今回は、税務署に開業届を提出し晴れて個人事業主となったところから、年金や保険といった今まで会社が保障してくれていた部分をどうするか、将来の安定のための年金基金や共済についてどう考えたのかについてのお話となります。
支払うにしても少しでも得になるようなネタも交えていこうと思います。

第二章 ~開業・保険・年金・共済~

開業Freeeを使うなどして、「開業届」や「青色申告承認申請書」などの税務署へ提出する書類を一式準備したら、いざ税務署へ!

税務署とは、いたいけな納税者達から税金を余すところなく吸い上げるため、日々監視と調査を繰り返す恐ろしい機関である。

と、ネット上で色々なサイトを見ているとこんなイメージが出来上がっていました。
そんな恐怖の機関へ実際に開業届を提出しに行くと考えると若干緊張してしまいます。

とはいえ、提出しないと先に進まないので受付に向かい

「開業届を提出しに来ました!」

と勇気をふり絞り伝えると、受付のお姉さん(おばちゃん?)が

「はい、こちらで受理しますね」

と、あっさり受け取り内容をちらっと確認した後で受領印を控え書類にペタペタ。
ものの数分で開業届一式の提出が完了しました。

僕は札幌の南税務署に届け出に行ったのですが、1階入り口を入って正面にあるカウンターが提出する場所になります。
ついでに、個人的に帳簿付けなどの相談をしたい時はどこに行けばいいかを尋ねると、3階に窓口があるらしくいつでもそこへ行って相談できるとのこと。

結論、税務署は思ったより対応が良く、開業届の提出は正直大したことない。
(提出したときはそう思っていました…)

健康保険を節約する!

個人事業主になると、これまで入っていた健康保険組合からはじき出されてしまいます。
そうすると、悪名高い「国民二人組」の一人「国民保険(通称国保)」に加入することになるのですが、この国保がその名の通りめちゃくちゃ高い!もうね、アホかと!

例えば、一般的な家族4人構成(夫婦と子供2人)の場合、年間所得が600万を超えた辺りで最高額の年間89万円に到達します。

単身の場合ならもう少し低くなるのでしょうが、家族がいるとその人数分お金がかかってくるのでそりゃもうすごい金額になるわけです。

ちなみに、会社員の時に加入している健康保険組合の場合は、家族が何人いても加入者の所得により一律いくらというお優しい金額設定となっています。

そりゃ悪名も高くなるわけですね。

では、国保以外の選択肢が無いのかというと、実は保険料を半分近く減らす方法があるのです!

その名も任意継続!!

この言葉、開業を意識するまで聞いたことすらなかったのですが、会社を辞めた後2年間に限って健康保険組合に加入することができる制度のことを任意継続というのです。

2年間だけではありますが、国保で最高額の89万円に達している場合だと保険料がなんと年間40万円以上安くなります

そりゃ任意継続一択でしょう。
とはいえ、条件によっては国保の方がお得になる場合もあるようなのでそこは各自の家庭環境と所得により試算してみましょう!

…シミュレータでも作ろうかな…

あ、ちなみに任意継続は滞納しちゃうとその時点で解約、国保に強制送還されちゃいますので何があっても支払いを忘れないように気を付けてください。

国民年金

国民二人組」のもう一人「国民年金」がここで登場です。

今のご時世、年金額は高くなっていく、その高いお金を払っているのに自分が将来年金貰えるのかわからないというテンションだだ下がりな仕組みが年金ですね。

ええ、国の制度だし仕方がないのはわかっているのですが、納得できるかと言われると正直納得できませんよねぇ。

さて、その国民年金ですが、一体いくら払えばいいのでしょうか?

こちらは計算方法が非常に簡単で、毎月払う金額が決まっていますので人数をかけるだけです。

支払う必要があるのは20歳を超えた人だけですので、夫婦と小さい子供がいる場合などは夫婦のみ支払い義務が発生します。

2017年は、月額16,490円です。
年間だと、一人あたり197,880円。

高いですね。
しかし、国民年金の金額を下げる方法はありませんので諦めて払うしかありません。
どうせ払うなら何か見返りがあったほうがいいですよね。

そこで、クレジットカードの登場です。
そう、国民年金はクレジットカード払いが可能なんです。
最近増えてきた納税額に応じて高い手数料をとられるタイプとは違い、一切手数料などはかかりません。

普通にクレジットカードのポイントをゲットすることが可能なんです。

僕はメインのクレジットカードが楽天カードなので、それで支払いをすることにしました。

妻と自分の二人分で年間約40万円、楽天カードは1%還元なので4000ポイントもゲットできるわけです。

毎月口座引き落としを選択すると何もメリットがないので、クレジットカードを使う方法をオススメします!

ただし、前納する場合はお得感が若干変わってきますのでそこは試算が必要です。
そんな大金ないので僕は毎月払いですけどね!!

国民年金基金と小規模企業共済

こくみんねんきんきっきっんっ♪

ってCMで聞いたことありませんか?

ぶっちゃけCMで聞いても大して気にしたことがなかったのですが、いざ個人事業主になろうと思うと避けて通れない存在だったわけです。
老後にもらえる(はず)年金額を上乗せすることができるというのが1つ目、全額社会保険料控除扱いとなるのが2つ目の理由です。

がんがんお得に行こうぜ!が今回のテーマなので、1つ目は公式HPでも見て貰うとして2つ目について語りたいと思います。

全額社会保険料控除扱いになると、具体的にどんないいことがあるのかというと所得税と住民税が安くなるのです。

といっても、国民年金基金にお金を払っているので手元のお金が増えるわけではありません。
老後のために、税金がかからないようにしてお金を貯めるイメージとなります。

貯金口座にお金を預けておく方法だと、その分は課税対象となりますので所得税や住民税の計算で所得額に含まれてしまいます。
が、国民年金基金に40歳の夫婦二人で1口だけ加入すると毎月25,000円、年間30万円を所得額から減らすことができます。

単純計算すると、住民税が3万円、所得税は6万円、合計9万円も税金が安くなるのです。

今の試算は1口だけ入った場合ですが、夫婦二人で限度額の68,000円分支払うと住民税が16万円、所得税が24万円も安くなるんです!

とはいえ、支払う額も年間163万円と高額になるので、頑張って稼がないととても支払うことができませんが…。

老後のことを考えつつ、節税もしたい人にはうってつけの方法だと思います。

僕個人の考えですが、国民年金基金と同様の確定拠出年金(iDeCo)を比較したときに、自分で運用するリスクを避けるため国民年金基金一択としました。
戻ってくる金額は確定拠出年金のほうが高くなる可能性はあるのかもしれませんが、リスクや手数料などを考えるといまいちおいしいと思えなかったからです。
ここは個々人の考えがあると思いますので、それぞれのメリデメをよく考えて選択することをオススメします。

次に、個人事業主の退職金と言っても過言ではない小規模企業共済です。

こちらは支払った金額が個人事業主を辞めた(廃業した)時や子供に事業を引き継いだ時などに共済金(=退職金)として返ってくるというものです。また、死亡した時も廃業扱いとなり共済金が支払われます。

当然それでは終わらず、支払った金額は全額小規模企業共済等掛金控除として所得から引かれます。

またまた来ましたね。
所得が低くなるということは節税につながるということで、限度額の月7万円を支払うと年間84万円が控除されます。

その結果、住民税が8万円、所得税が16万円も安くなるのです。

国民年金基金と小規模企業共済の合わせ技で最大約60万円も節税できるなんて夢のような話ですね!!

とはいえ、それだけ節税するためには年間250万円程支払い(=貯蓄)することになるので、普段の生活に支障が出ない程度の金額にすることをお忘れなく!

なお、掛け金はいつでも変更できるので支払いが厳しい時には減額することもできます。

最後に残念なお知らせですが、国民年金基金と小規模企業共済はクレジットカード払いは使えず、口座引き落とししか支払い方法がありません。

コンビニ払いもできないので、nanaco作戦も使えないのでそこは諦めましょう。