こんにちは!
アラフォープログラマーのイシヤマです。
40歳目前にして企業プログラマーから独立してフリーランスなプログラマーとなった僕の実体験を元に綴っていきます。同じような境遇で独立を考えている人の参考になれば幸いです。
では早速本編をどうぞ!
第一章 ~開業届と青色申告?なにそれおいしいの?~
「よし、独立しよう!」と決めた時、何から何まで準備万端な人なんていませんよね。ね?
少なくても僕は全然準備が整っておらず、「開業するために何が必要なのか?」ということすら分かっていませんでした。
漠然と書類を作って区役所とかに提出するんだろうなぁという感じで、「1枚書類を作って提出すれば終わりなの?」、「どこにいつまでに提出するの?」といった具体的な内容は知りませんでした。
今回の内容は、独立することに興味があるのだけど実はなんにも知らないんだよね、という僕のような方に独立するために最低限必要なことをお伝えしたいと思います。
小難しい話は最小限にしているので専門知識など無くても大丈夫です。
既にご存知の方はスキップして第二回以降をご覧ください!
1.開業届って何?
個人事業主と言えば開業届!
と言える位メジャーなものなのでしょうが、開業を意識するまでそんなものの存在すら知りませんでした。
名前を見る限り、「これで晴れてあなたも個人事業主の仲間入りです!」といった効果を発揮するすごい書類なのかと思ったら、実は提出しなくても良かったりします。
個人事業主として働くんだ!
と決めて実際に仕事を始めた時が個人事業主の始まりだったりするんですね。
その程度の書類ならわざわざ手間暇かけて提出することに意味があるのか疑問に思ってしまいます。
ところが!
開業届を出さないと損をしてしまうのです!
まず、毎年2月中旬~3月中旬に確定申告を行うための確定申告書が送られてきません。
「送られてこないなら確定申告しなくてもいいんじゃね?」
そう思ったあなた!アウト~!
税務署も賢いので事業収入を得ているのに申告がない人、つまり脱税を行おうとしている人を見つけて納税させようとします。インターネット社会になった今は、ヤフオクやメルカリなどの販売収入や、HPのアフィリエイトなどの広告収入についても各企業の取引内容を厳しくチェックしているようです。
そこから、あなたが収入を得ていることが判明するが確定申告が行われていないとなるとマルサな方がやってきて
「ん?どちら様です、うわっ!何をす、くぁwせdrftgyふじこlp」
となってしまい、より多くの税金を払わされてしまいます。
最初はわざと見逃しておいて肥えてから一気に多額の税金を刈り取る、なんてフォアグラチックなことをやるという噂もあるのでお気を付けを。。。
というわけで、確定申告と納税の必要は渋々ながら納得したとしましょう。
とはいえ納税した時に少しでも手元にお金が残るようにしたい、つまり支払う税金を減らす節税はできるだけしていきたいですよね。
そこで出てくるキーワードが「青色申告」というものです。
2.青色申告っておいしいの?
おいしいです!うまい棒のメンタイ味くらい激うまです!
確定申告には次の3種類の方法があります。
・白色申告(控除なし)
・青色申告(10万控除)
・青色申告(65万控除)
細かいことは置いておくとして、これらは何が違うかというと支払う税金の金額が違ってきます。括弧の中に書きましたがそれぞれ控除金額が違うことが分かると思います。
その控除金額が多いほど、支払う税金は少なくて済むのです!
ではどの位金額に差が出るのか?
細かい計算は置いておくとして住民税だけで、青色10万なら1万円、青色65万なら6万5千円も白色よりも安くなるのです。
さらに、この控除は所得税にも影響してきますので税金がもっと安くなります!
参考までに所得金額と税金(住民税+所得税)の違いを表にしてみました。
所得 | 白色 | 青色10万 | 青色65万 |
200万 | 税額 30万
0円お得 |
税額 28.5万
1.5万円お得 |
税額 20万
10万円お得 |
500万 | 税額 107万
0円お得 |
税額 104万
3万円お得 |
税額 88万
19万円お得 |
青色申告65万のお得金額はこんなにも大きいのです!
これだけの差が出るなら、家族で高級焼き肉屋さんに行って「好きなもの頼みなさいっ」なんてセリフをドヤ顔で言ったりもできますし、ふるさと納税などに使ってさらに税金を安くすることもできちゃうのです!
これだけでもすごい青色申告ですが、家族の中で仕事を手伝ってくれる方がいる人はさらに税金を安くすることができます。
これは、青色事業専従者給与というもので、仕事を手伝ってくれた奥様やお子様へ給料を支払えるようにして、その給料分は全て控除対象にするよ、というものです。
ここで大事なのは「全て控除対象」という点です。
白色申告にも同様の控除はあるのですが、上限が設定されているため青色申告の方が税金を安くすることが可能です。
例えば、奥様に毎月10万円の給料を払ったとすると1年で120万円を控除対象とすることができるのです。(白色の場合は最高86万円)
65万円の控除で先ほどの差がでるのに、さらに倍近い120万円も控除が増えたらどうなるでしょう。
高級フランス料理店で最上級の食材を使ったフルコースを食べながら、「君の瞳に乾杯!」なんていう甘いセリフを吐くこともできますね!
する人いないでしょうけど、、、
なにはともあれ、青色申告の65万控除を受けるということはこんなにもおいしいことだらけなのです。
ここで話が元に戻りますが、そんな激うまな青色申告を行うためには開業届を出す必要があるのです。
いかがでしょうか?開業届を提出して青色申告を行うメリットがとても大きいということはご理解いただけたかと思います。
3.青色申告するにはどうすればいいの?
青色申告を使って激うまな思いをしてやるぜ!で、何すればいいの?
当然次のステップはこうなりますよね。
青色申告は税務署が管轄している、いわゆるお役所仕事の一つです。
ですので、決められた期間内に「所得税の青色申告承認申請書」という書類を出さないと自動的に白色申告にされてしまいます。
お役所仕事(大事なので2回言った)なので絶対期日は必ず守る必要があります。
期日はこのように規定されています。
青色申告をはじめようとする年の3月15日まで
その年の1月16日以降に事業を開始した場合は、その日から2カ月以内
これから開業しようとしている我々にとっては、後者の事業開始日から2か月以内が適用されます。ここでの事業開始日というのは、開業届に記載する開業日となります。
また、専従者給与を使うためにはそちらの書類も作成して提出する必要があります。
どうせ税務署に行って開業届を提出するならそれらも一緒に出してしまえば、期日を気にすることもなく手間も省けて一石二鳥ですね。
それになんだか書類が増えてきてだんだんと面倒臭くなってきた人もいるのではないでしょうか。
そんな方には最後まで無料で使うことができる開業Freeeという下記のクラウドソフトがおすすめです。
実際に僕もこの開業Freeeを使って提出書類を作成しましたが、ものすごく簡単にできちゃいました。必要な情報を揃えたら、後は質問に答えていくだけで提出書類が作成できちゃいます。
事前に決めておく情報、用意したものは下記になります。
・開業日
・屋号
・職種(選択式)
・専従者の有無、作業内容、給与金額、ボーナス有無
・マイナンバーがわかるもの
・印鑑(認め印で良い)
専従者給与の金額を入力する必要があるのですが、これはあくまで予定なので実際に支払うのやめたとなっても問題ありません。しかし、ここで記載した金額以上に支払うことになると変更手続きをしなくてはいけないので、どうしようか迷っている人はとりあえず多めに書いておくのが良いと思います。
また、職種については開業Freeeが候補を用意してくれているのでそこから選択するだけでOKです。
一通り入力が終わると税務署に提出する書類が印刷できるようになります。
僕は5種類の書類と、控えが1部づつで合計10枚の書類を印刷しました。
印刷した書類には、マイナンバーの記載と認め印の押印が必要となります。
どの書類のどこに何を書けばいいかについても開業Freeeが全部教えてくれるので、それに従えば書類の準備は終わりです。
これで開業するための税務署に届け出る書類は一通り用意できましたので、あとは税務署に足を運んで提出するだけですね!
そうそう、控えの書類を印刷したと思いますが、税務署に行くときにはこちらも必ず持って行ってください。
今後、仕事の契約で開業届の控えが必要になることがあるかもしれません。その時に受領印が押されていないものは使い物になりませんので忘れずに控え書類をもっていって処理してもらいましょう!
4.最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
第一回はこの辺でお開きとさせてもらいます。
不定期にはなってしまいますが、第二回もよろしくお願いします。
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